凡例

地域を大きく9ブロックに分けました。

北から

 

aブロック・・・足尾地区  bブロック・・・沢入・草木地区  cブロック・・・神戸・小中・座間・松島・小夜戸地区  dブロック・・・花輪・荻原・大畑地区  eブロック・・・黒保根地区  fブロック・・・神梅・塩沢・塩原地区  gブロック・・・桐原・大間々地区  hブロック・・・笠懸・薮塚地区  iブロック・・・新田地区

 

 基本資料は文化六年(1809)の「五街道分間延絵図」の内「足尾通見取絵図 全五巻」から推測し、赤色の道とし記入しました。文章では単に絵図としました。

 県教委で昭和58年「群馬県歴史の道調査報告書」として「足尾銅山街道」が出版されています。これは緑色の道で記入し「県資」あるいは「県資道」としました。絵図の道と重なる場合は絵図の色を優先しました。

 その他の自治体や地元の方の聴き取りによる道は青として記入しました。絵図道や県資道と重ならない時に表記しました。また黄色の道は「あかがね街道」とは別ですが、街道と関係のあった道を表記しました。

  実線は車で通れる道や割とはっきりした遊歩道を示しています。点線は踏み跡程度やあるいはまったくない場合もあります。特にご注意願います。

 赤の一点鎖線は各ブロックの境界を示しました参考にしてください。

 図中にルート名が書いてありますが、これは説明するために便宜上付けた名前で、正式名称でも地方での通称でもありません。地方の通称をご存じの方はご一報をお願いします。

 鉛筆表記の道は現在の国道や県道で当時は存在してない道です。

 

 赤の文字は絵図に書かれている名称です。基本的そのままの表記としましたが、字を省略したり、読み違いがある場合もありますのでその場合はご容赦願います。緑の名前は当時の遺物等を書きました。写真にはもう少し詳しく書かれています。黒は基本的に現在の名称や構築物等を示してあります。場所を特定する時等に参考にしてください。

青の文字は写真の番号です、各ブロックの中に納められています。出来るだけ街道の進行順に番号が振ってあります。

地図には簡単な説明が乗ってますが詳しく知りたい方は「お問い合わせ」で連絡お願いします。

 

 

足尾北部 a01 a02 a03

足尾北部 a01 地区 

神子内ルート

 

 神子内ルートは細尾峠をこえ地蔵坂を下りたあたりから大黒橋までです。

 国道122号線は今でこそ日足トンネルで直結されていますが、古くは細尾峠越えの難所でした。しかし絵図でも紹介されているよう重要な通りであったことは間違いありません。

 途中には民話にも残る巫女地蔵や高山彦九郎の北紀行にも紹介されている「かたぎり橋」の所の難所もある道です。旧の街道は神子内川の傍と通っていた痕跡は有りますが、はっきりは分かりませんでした。

 ただ神子内橋から野地又橋の間は「右岸を通っていた」との話しもあり、痕跡や絵図からしても右岸である事は間違いないと思われるので点線で表しました。

足尾北部 a02 柏平・野地又地区

 神子内ルートの内かたぎり橋や旧の神子内橋を渡った柏木平には、大磯から移転された陸奥宗光の別邸の豊潤堂の跡地があります。

 また北には足尾の語源にもなったといわれる勝道上人が下った道で、半月峠に向かう道もあります。

足尾北部 a03 地区

本山ルート

 

 渡良瀬川の上流部です。かつては神子内川が渡良瀬川と呼ばれていた頃は松木川と呼ばれていました。今は九蔵沢、松木沢、仁田元沢が合流した「銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)」を源流としているようです。明治以降の精錬の中心になった本山製錬所や赤倉長屋の防火壁が残っています。